ペット市場拡大

富山県内メーカーが2020年今夏以降、猫向けの新商品を相次いで市場投入している。全国的に猫の飼育数は増加傾向にあり、ペットビジネスの市場は年々拡大。「猫ブーム」の需要を取り込もうと、各社が知恵を絞り、ラインアップを拡充している。(浜松聖樹、相川有希美)

 ペットフード協会(東京)の全国犬猫飼育実態調査によると、猫の飼育数は直近5年間で緩やかな増加傾向にあり、2019年は推計で977万8千匹。矢野経済研究所(同)の調査では、ペットビジネスの市場規模は年々拡大し、19年度は前年度比1・7%増の1兆5700億円の見込み。20年度以降も増加を予測している。

 大建工業が15年に発売した「ねこステップ」は順調に売り上げを伸ばし、18年度は対前年度比で33%増、19年度は24%増。「ペットとの暮らしを楽しむための建材へのニーズが着実に高まってる」とみている。  今年8月に、専用の通路や休むためのボックス、カウンター、飛び出し防止柵など猫に特化した製品のラインアップを拡充。専門家が各商品を監修し、猫の習性に配慮した。リッチェルが販売している猫用の爪研ぎ

 同月には、ペット向け建材カタログを大幅改訂し、情報を充実させた。スマートフォンのAR(拡張現実)のアプリを活用し、製品の動画やイメージを見ることができるようにした。

 リッチェル(富山市水橋桜木)は6月に猫用の段ボール製の爪研ぎを発売。黒猫やペンギンなどをあしらったかわいらしいデザインの4種類を用意した。部屋のインテリアになじむと好評で、特に女性からの人気が高いという。

 今秋には猫用のトイレ用品4点を市場投入する。担当者は「飼い主の高齢化や新型コロナウイルスによる外出自粛の影響で、散歩の必要がなく飼育の手間が少ない猫を飼う人はさらに増える」と予測。キャットタワーや給水器などの商品も拡充していく予定とした。

リッチェル 猫用トイレ本体 ラプレ 砂取りネコトイレ 

参照:北日本新聞

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