「猫バンバン」だけじゃダメ!

JAFが呼びかけ「猫が車に入り込んだことによるトラブル」の救援要請件数は1か月で22件

クルマに入り込む理由は「暖かいから」だけじゃない!

 JAFは猫の日である2月22日、2021年1月1日から1月31日の1か月間に発生した「猫がクルマに入り込んだことによるトラブル」による救援要請件数が22件あり、そのうちの8件はエンジン始動後に発覚したと発表し、注意を呼びかけています。

猫がクルマに入り込んでいることに気づかずにエンジンをかけてしまうと、エンジンベルトなどに巻き込まれる場合があるといいます。

JAFによると、猫がエンジンルームに入り込む理由は、暖かい場所や狭い場所を好むという習性によるものです。  そして駐車しているクルマのエンジンルームは風雨が入りにくく、周辺に比べて暖かい場所であることに加え、暗く狭い空間といえます。  さらに、駐車場は人の往来も多くないため、警戒心の強い猫にとって安心できる条件がそろっているのです。  また、猫がクルマに入り込んだことで起きるいたましい事故は、冬場に多いと思われがちですが、1年を通じて発生。猫だけでなく、ネズミやヘビが入り込んだり、鳥が巣を作ったりする事例もあるようです。

エンジンルームに猫がいることに気づかずにエンジンをかけてしまった場合、猫は驚いてパニック状態になる可能性があり、エアコンやパワーステアリングなど機器のベルト周辺にいる場合は、そのまま回転部分に巻き込まれてしまうかもしれません。瞬間的な出来事なので、ドライバーが気づいたときには手遅れになる可能性も十分に考えられます。  エンジンルームにいる猫は、ドライバーが車内に乗り込んでも気づかないことがあるため、駐車しているクルマに近づいたとき は、優しくボンネットを叩くいわゆる「猫バンバン」を心がけましょう。

一方で、叩いて出てくるかは個猫差があります。叩いたあと猫の声や気配を感じたらボンネットを開け、なかまで確認してください。  それでも事故が起きてしまった場合や対処に困ったときは、JAFに依頼するか、ディーラーや修理工場などに連絡しましょう。 猫を巻き込んだまま気づかずにしばらく乗り続け、エンジン音の異変や異臭によって気づくケースもありますが、このような場合はエンジンに悪影響が出る可能性もあります。  いたましい事故を防ぐためには、「猫がいるかもしれない」と注意することが大切です。また、猫だけでなく、乗り込む前にクルマの周りに異変がないかを確認し、ボンネットをパンパン叩くことを実践しましょう

タイトルとURLをコピーしました